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まほろば 奈良教会長コラム

令和5年5月度 ご法話を学んで

2023.5.4

佼成5月号】

(朗読 MP3)



令和5年5月度 ご法話を学んで

この春の気温の寒暖差による
身体への負担が
かなり大きいそうですが、
皆さま如何お過ごしでしょうか。

身体が疲れてくると気持ちも
スッキリしない日々が続き、
ポカポカしている日差しに
反して知らず知らずに
ストレスを感じている方も
少なくないのではと思う
今日この頃です。

そんな心境をご存じなのか、
今月も会長先生から
心の温かくなる
ご法話を頂戴しました。
皆さんと嚙みしめて参りたいと
存じます。

5月号佼成「自分を思いやる」
ですが、お題を耳にすると、
他者への思いは?
などと思いがちになりますが、
前項の「心が傷つきやすい時代」
では、事実無根の
中傷を繰り返して人の心を
傷つける人が少なくなく、
心に傷を負って苦しむ人が
増えているから、
最近では
「人にやさしく、
自分にもやさしく」
というあり方が必要だと
言われているそうです。

そのような傷がもとで
自虐的になったり、
自己否定する人がいる
現実もあり、
だからこそ
自分にやさしくあること」
が今ほど必要なときは
無いのではないかという
お心と共に、
自己の尊厳を大事にして、
現象をありのままに
受けとめるという
仏教の基本が
その心の健康を守ると
お示しくださいました。

そのことを、後項の
「自分が元気になることで」
の中で、
自分を思いやるというのは、
その出来事を否定的に見ないで、
ものごとの良し悪しを一概に
判断する見方から離れると
冷静に事象と向き合えると
同時に、そこにあるのは
悪い事ばかりではないと
気がつけば、
心は楽になるはずですと、
心の置きどころも
ご示唆下さいました。

これを一言でいうのなら
【客観的にものごとを見る】
ということになるでしょう。
また、「自分を思いやる」
という表現は自分を
甘やかすことにも聞こえますが、
自己と冷静に向き合って
唯一無二の自分と出会い、
特にこの
『心の調和を保つことで
それは私たちの精進にも通じます。』
というここは、
私たち会員が毎日している
(精進)を行うことで
心の調和が保たれ、
憂いが払われ「私」が元
気になることとあります。

この私の心に憂いがないことが、
家庭や社会を明るく
元気にするポイント、また、
自分にやさしい人ほど他者に
思いやりをもって
接することができるそうです。

マーク・トウェインの
言葉を引用され
「自分を元気づける
いちばんいい方法は、
だれか他の人を
元気づけてあげることだ」
からは、菩薩の心が
示されているように感じますし、
自利利他の理とあわせて、
心が救われた人は、
みんな元気になるそうです。

そのような実感を5月は
得ていきたいものです。

最後に、5月は
「青年の日」の月です。
青年が社会の為に
行動する月です。
青年が誰にも率先して
元気になれる月です。
そのことを、会長先生の
ご法話からも感じる次第です。
更に、奈良教会の各支部の
支部大会が順次開催されます。

これまでの50年を
皆さんが振り返り
どのような方々に
これまでに元気に
していただいてきたのか?

これからどんな人に
元気を感じて頂けるか?
を皆さんと深く、深く
かみしめて参りたいと存じます。

合掌
立正佼成会 奈良教会長 中村浩士拝