Aさんは、何年も前からご主人との
関係で悩んでおられました。
遠く別々に暮らすご両親には、
心配かけまいと話せずにいました。
特に父親に言うと、めんどくさい
事になると思ったからです。
ある法座で、教会長さんより
「お父さんに本当の事を
話せたらいいですね」
とご指導を頂きましたが、
なかなか話する事ができません。
ある日、ご主人と意見の食い違いで、
Aさんが反論すると、ご主人に
「嫌いや」
と子ども達の前で言われた事で、
今まで子ども達の前で
夫婦げんかはしないという努力が
無になったように感じながらも、
Aさんは『まず人さま』と、
ある主任さんに張り付いて、
時間を見つけては、
お手どりに動かれました。
その手どり先のご縁の中で、
「苦は有るけど、
今、私は幸せじゃないか。
消えてしまいたいとまで
落ち込んだ時に、両親に
会いたいと思ったのは、それだけ
両親に愛された証拠なんだ!」
と気付かせて頂けた
喜びの報告を頂きました。
早速、お父さんに感謝の
言葉を伝えられました。
お父さんは、Aさんの荷物を背負うように
「いつでも飛んでいくから」
と言って、見守ってくれるお父さんでした。
Aさんの心のわだかまりが解け、
それもこれも、
ご主人のおかげさまと思えたのです。
ある日、
「ママはどうして、嫌いと言われたのに、
パパの好きなご飯を作れるの?」
と子ども達に聞かれ、それは
「教えがあるからよ」
とAさんはニッコリと答えられました。
明るく、やさしく、温かい
行動や言動となって、
子ども達とご主人に安らぎを与える
即是道場の実践の成果に、
溢れんばかりの喜びと感動を
Aさんの精進に学ばせて頂きました。
Aさんは婦人部さん方にも功徳を伝えられ、
自ら手どりに行く喜びが広がっています。
私自身も、両親の不和で子ども時代の
辛かった思い出が有りましたが、
佼成会に導いて育てて頂いたおかげさまで、
親に感謝の言葉を伝える事が出来ました。
佼成会は『先祖供養と親孝行の教え』
今、生かされてる、支えて頂いてると
気付き感謝を言葉にして伝える
実践をしてこそ、本当に心からの喜び、
救いとなるんだと、原点に帰り
気付かせて頂きました。
12月は『心の声に耳を澄まそう』と
実践目標を頂いてます。
かつての私は自分は正しいと
思って生きていました。
教えによって、今は、自らを
省みて内なる仏に耳を傾けたなら、
「ごめんなさい」
と素直に言える
(内なる仏が輝く)私がいます。
様々なご縁によって、
育てて頂いてるおかげさまと
幸せを感じさせて頂いています。
教会朝9時のご供養の最後に
教会長さんは、いつまでも頭を下げて
念じてくださってます。
そのお姿に倣い、目の前の方や地域の方の、
心の声を聞き取り、温かなご縁に
なれますようにと念じて、
奈良教会発足49周年は先達の方々の努力に
感謝の言葉をお伝えさせて頂き、
50周年に向けて布教精進させて頂きます。
合掌
中和支部支部長 吉福祐加子
万陽だより
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2021.12.7