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万陽だより

教会の行事や、青年部、婦人部、壮年部等の各活動、支部でのふれあいや地域との交流などを紹介します。

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2021.10.7



91歳になる義母が療養の為、
私宅で暮らすようになって
1ヶ月になります。
結婚当初は同居で、米の研ぎ方から
洗濯の干し方に至るまで
事細かに言ってくる母の言葉を
素直に聞けないでいました。

そんな中、私にとって
絶好のタイミングで
主人の転勤が決まり
福島へ行くことになりました。
母から離れられる嬉しさで、
意気揚々と福島へ向かった事が
思い出されます。

そして東日本大震災を機に、
再び関西へ帰って来ました。
それから初めての
プチ同居でしたので、
多少の不安はありましたが、
以前の私とは想像も
できないくらい不思議と
心穏やかに母のお世話ができ、
教えのありがたさ、
尊さを痛感しました。

佼成会の事はあまり
わからない母ですが、
支部のリモート盂蘭盆会には、
ベットの中から参加して
くださいました。
そして、母の生い立ちやご苦労、
どのようにして戦争中
生き延びてきたかを
聞かせて頂きました。

だからこそ結婚当初、
一日も早くいい嫁に
なってもらいたいと私を思って、
時には厳しく育てようとして
くださっていたんだと
納得できました。

当時、母から言って頂く
一言一言を、
自分勝手な思いに負けて、
学ぶ姿勢などこれっぽっちもなく、
自分自身が苦しみを
作っていたのだなぁ。
母から見ればひどい嫁
だったのではないかと
省みることができました。

先日、
「私も気が付かんうちに言い過ぎて
きたとこがあったかも知れん。」
と母。
「そんなことない。
お母さんが我慢強かったおかげさまよ。」
と、そんなやり取りが自然にできる
私にならせて頂けていることに気づき、
幸せをかみしめさせて頂いています。

「善い縁は、まごころが結ぶ」
と教えて頂きました。
私のまわりで苦しんでいる人を
見逃していないか、
私がどう応えていけば
いいのかを心において、
今月も努力精進させて
頂きたいと思います。
ありがとうございました。合掌

奈良支部長
川西 康予