まほろば 奈良教会長コラム

平成28年1月度実践目標

2016.1.1

それぞれの「まず人さま」を願い
自・他の仏性礼拝行を実践し、
行法の核心を摑もう!

今月の会長法話のテーマは
「まず 人さま」の心で です。
心あらたにして、お互いさまに
「自灯明・法灯明」の教えを学び、
実践してまいりたいと思います。
会長先生は、次のようにご指導くださっています。

・みなさま、新年明けましておめでとうございます。
今年もまた、出会う人、出会うことの
一つ一つに学ばせていただきながら、
お互いさま、調和と思いやりの
一年をすごしてまいりたいと思います。

そのための一つが、
「まず人さま」という心です。
自分のことはさておいて、
「人さまが幸せになるように」と思いやる。
そこに自他の調和があり、
幸せがあると教えるものです。

ただ、自分のことを中心に
考えたがる私たちですから、
「このご時世に、そんなお人好しでは損をするだけ」
と思う人がいるかもしれません。

しかし開祖さまは、
「『人間というのは自分にしがみついているもので、
自分を忘れることなどできるものではない』
という人が多いようですが、
これは、やりようによっては簡単にできる。

わたしはいつも『まず人さま』
ということで、人さまの喜ぶことだけを
考えればいいと言うのです。

『あの人の悩みを聞かせてもらいたい』
『あの人の手伝いをさせてもらいたい』
ということを一つずつでもやっていけば、
構わないでおいても、
自分が幸せになるんですから」
と、明言しています。

なぜなら、「まず人さま」と
人さまが喜ぶことを願う心は、
仏の慈悲に通じるからです。

・では、みなさんは、
「まず人さま」と聞いて、
具体的に何を思い浮かべるでしょうか。

ある人は「人さまのため、
損得勘定を抜きに力を尽くすこと」
ある人は「我欲を抑えて人に
譲る心を起こすきっかけとなる言葉」
また別の人は「自分が、自分がと、
つい『我』が出てしまう私にとっての
『まず人さま』は、人に
花をもたせること」といっています。

人の持ち味を生かすようなはたらきも、
自他の喜びと幸せにつながる
「まず人さま」の一つと言えましょう。

・こうしてみると、人それぞれに、
さまざまな「まず人さま」の姿勢があります。

開祖さまはこうも説かれています。
生かされていることへの感謝がないと、
利他の行いもできない、と。

仏さまに生かされているという
大いなる慈悲に気づくことなしには、
ほんとうの意味で「まず人さま」の
心にはなれないというお諭しです。

これらをふまえつつ、この年の始めに、
自分にとっての「まず人さま」とは何かを
問うてみてはいかがでしょうか。