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万陽だより

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立正佼成会近畿教区 第8回カンボジア平和使節団2014/3/27~3/31

2014.3.27

 

奈良教会 青年男子部5名が参加しました。

カンボジア平和使節団  参加者感想



 参加者感想   ≪1≫
カンボジアから日本に帰ってきた時、
『帰ってきて良かった~!!』と強く感じました。
何気なく生活させていただいていることの有難さをわからせて頂きました。

出迎えてくださった方々を見ると、涙がこみあげました。
たくさんの方が自分を思って下さり、
カンボジアに行かせて頂いたことに心より感謝します。

カンボジアは今、未来に向けて精一杯、努力されています。
私も、教会の一食募金に力を入れていきたいです。
奈良教会の皆さん、ぜひ一緒にがんばりましょう!

カンボジアから帰るや否や、娘が肺炎になり入院しました。
それは、自分にとって不都合なことかもしれませんが
おかげさまで、不都合なことを×バツと見るのではなく、
○マルと見ていけるようになりました。ありがとうございました。(M男子部長)

 

参加者感想   ≪2≫

この度、カンボジア平和使節団に参加させて下さり、誠にありがとうございました。無事に慰霊供養を行うことができ、貴重な体験ができた事をとてもありがたく感じています。このような経験をさせて頂いたことを教会関係者の皆様にとても感謝しています。ありがとうございました。

僕がこの使節団に参加しようと思ったのは、今の仕事やこれからの人生について悩んでいた時期に、母がこの話を持ってきたことがきっかけでした。自分のやりたい仕事、もっと人の笑顔に繋がる仕事を探すために会社を辞めることも考えていたので、ちょうど良い機会だと思いました。そこで、カンボジアの人々、まったく文化の違う人たちと関わることで、自分の視野を広げてこれからの人生を見つめ直せるのではないかと思い、参加させて頂きました。

カンボジアでは、スラムの子供たちと交流し、大勢の人が虐殺されたキリングフィールドやトゥールスレン刑務所で慰霊供養をさせて頂きました。また、JVC(ジャパンインターナショナルボランティアセンター)で、現地の人たちの農作業を体験させて頂きました。さらに、スナーダイクマエ孤児院の子供たちとも交流させて頂きました。最後にアンコールワット、アンコールトムという素晴らしい観光もさせて頂きました。

スラムの子供たちやスナーダイクマエ孤児院での交流では、とても心にくるものがありました。そこで関わった子供たちはとても純粋で感受性豊かでした。何より、僕にはないたくさんの「何かを思う心」を持っているのだと感じました。僕にとってはちょっとしたおもちゃでも、スラムの子供たちにとってはそのおもちゃ1つでもすごく大きな幸せを感じることが出来きる事を知りました。

スナーダイクマエ孤児院では、孤児院の1人が日本語で夢についてスピーチしてくれ、夢を持つ事で頑張れることなど、夢を持つことの素晴らしさを話してくれました。その後、子供たちが孤児院の歌を歌ってくれました。その歌は、日々の笑顔だったり何気ない日常の幸せを感じさせられる歌でとても感動しました。

そのような交流の中で、僕はスラムや孤児院の子供たちほど「幸せを感じる心」はなく、恵まれた生活をしていても、そこにある幸せを感じられていないことに気づかされました。同時に今の仕事にも自分が気づいていないだけでたくさんの楽しみや幸せがあるのではないかと考えさせられました。

そして、キリングフィールドとトゥールスレン刑務所では、生々しい虐殺の後と、想像できない程たくさんの人が、生きたくても生きられず亡くなっていったことを知りました。そのことを思うと、僕は自由に生きられるのだから、もっと楽しいことや自分のやりたいことをして生きるべきではないだろうかと感じました。もちろん、人に迷惑を掛けるのではなく、自分も人も幸せになれるような生き方をしたいと思いました。

今の仕事についても、自分の楽しみや幸せがもっと別の仕事にあるのなら、それをしたいと思いました。スラムと孤児院とキリングフィールドでの経験は、これらかの人生を真剣に考えるきっかけになりました。

今回、この平和使節団の活動を通じて、たくさんのことを感じ、考えさせられました。その中でも特に良かったと感じたのは、人と関わることの大切さに気付けたことでした。カンボジアの人達との交流もそうですが、一緒に活動した団員の人たちの考え方や心の温かさに触れられたことが一番良かったと思っています。

皆さんが「まず自分から優しくなる」という精神を無意識に持っていて、優しく接してくれる度に僕も人に優しくしたいと思うようになりました。こうやってたくさんの人が優しくなって、世界が平和になって欲しいと思いました。

そして、自分がこのカンボジアでの素晴らしい経験を活かすために出来る事は何なのかと考えた時、これだと思いました。まずは、自分から優しくなって人のために何かをしたいと強く思いました。

今回の使節団の心地良い環境も、団員の皆様のこの働きがあったからだと思っています。そのため、自分が優しくなれば、自分にとっても人にとっても良い環境が出来ると考えています。きっと平和のために何かを行動に移す事は難しいことだと思います。

でも、今回の経験を忘れないように、一食や募金を続けて心に焼き付けておきたいと思います。そして、少しずつでも人のために行動していきたいと思いました。その中で自分自身も変わって、日々を楽しんで、幸せを感じて生きていきたいと思います。

残念ながら僕は、スマイルプロジェクトの井戸を見に行くことは出来ませんでしたが、見に行った人からは、「井戸ができたことで、そこで暮らす人たちの生活が少し豊かになり、とても喜んでいた」という話を聞かせて頂きました。一食を捧げる運動が実際に、カンボジアの人たちの幸せに繋がっていることにとても感動しました。

この運動がもっと広がって、たくさんの人の幸せに繋がることを願っています。僕は職業柄、一食の回数を増やす事は出来ませんが、今後は少し募金の回数を増やしたりしてこの運動に協力していけたらと思います。

本当にたくさんのことがあって、すべてを文章にするのは難しかったので、一部だけを書かせて頂きました。長くなりましたが、この活動を通じて、とても良い経験が出来たのは、本当に皆様のおかげだと思います。

特に東教会長様にはカンボジアに行く前に手紙も頂き、その手紙のおかげで多くの事を感じられたのだと思っています。また、母にも準備でとてもお世話になりました。一緒に行動した団員の皆様や奈良教会の皆様には、とても感謝しています。ありがとうございました。(S)

*

参加者感想   ≪3≫

カンボジアの街は、想像していたより活気づいていたので驚きました。
しかし、キリングフィールドで感じたことは、言葉にはできません。
ご供養で献花のお役を頂き、ただ祈るのみでした。
僕は1997年生まれですが、そのわずか20年ほど前に、ポルポト政権により
残虐な行為が行われていたという事実は、信じがたいです。

翌日、水路を造る作業をお手伝いしました。カンボジアの土は固くてクワをおろしても
入らず、汗だくになりました。せっかく作っても土がかぶり、すぐに塞がるらしいです。
本当に大変な作業だと実感しました。

孤児院では、「自分の夢」について日本語でスピーチをしてくれた子がいました。
自分と同年代の子だったので、その努力を思うとすごいな~と感心しました。

今回、カンボジアを訪れて、僕はとても恵まれた、いい環境にいるのに、
今まで何も考えずに生きてきたという事を思い知らされました。
これからは自分の命をどう使っていくか、考えていかなければならないと思います。(s)

★3月27日(木)早朝 カンボジアに向けて出発
★3月27日(木) カンボジアに到着
 
★3月28日(金) カンボジア プノンペン
 SVA事務所にて活動説明
☆ SVA(シャンティ国際ボランティア会) ☆
1991年からカンボジアで学校建設や図書館事業を行っている。いまだに貧困であえぐ人々が多いカンボジア北部に事務所を構え、人々と寄り添い、草の根の活動を行う。
スラム  見学
ゴミプノンペン市内は首都らしく賑わっていたが、道を少し入るとスラム街、ゴミ山の塊に暮らす人々がいた。一日一ドル以下、一日一食、食べられるかどうかの生活。都市部の開発のために、政府にいつ追い出されるかわからない。
移動図書館活動 視察
スラムに住む子どもたちの多くが学校に通えず、ゴミ拾いをして家族を支えている。SVAは、そのような教育を受けられず、字の読めない子どもたちに識字教育の機会を提供するため、「移動図書館」の活動を続けている。これは、紙芝居をしているところ。その後、子どもたちは絵本を読んでいた。
トゥール・スレン刑務所跡 見学
ポル・ポト政権時代の強制収容所。多くの人が拷問を受け、監禁されていた。足かせなどの拷問道具がそのまま残されていて、独房には血痕もあった。また、壁には処刑された人々写真が飾られている。この刑務所から生きて出られたのは、7人だけらしい。ここで慰霊供養と、献鶴をさせて頂いた。カンボジアのお坊さんにも読経頂いた。
キリングフィールド合同慰霊祭
ポルポトが政策で同族を虐殺した場所=キリングフィールド。カンボジアには、キリングフィールドが何百とあり、まだ発見されていないところもあるらしい。道には、白いものがちりばめれている。人骨だった。人口の半数の人が虐殺されて、まだ、一万人もの人が見つかっていない。塔の中には殺された方々の頭蓋骨が安置されている。慰霊供養、献鶴 献花 献果 をさせて頂いた。滋賀教会教会長の関戸団長から、「しっかりと、自分が生きていく先を考えて」と、お言葉をいただいた。
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立正佼成会カンボジア法座所(学林を卒業されたカンボジアの方のご自宅)を訪問し、レストランでカンボジアの方々との交流をした。
★3月29日(土)コンポンクダイ
  
☆JVC試験場で作業
支援団体責任者は日本人である。自分たちが食べるものを作れるようになれば生活が楽になると農作業を推進している。木の実、虫が主食だった彼らに 現金収入をもたらした。一坪の畑で一家族が数か月暮らせるらしい。畑を耕したり、水路を作る作業を手伝った。
★3月30日(日)シェリムアップ
  
☆アンコールワット観光
☆滋賀教会スマイルプロジェクト視察
滋賀教会が一食を捧げる運動で寄付した井戸は、現在十基。生活用水として使用。たいへん感謝されていた。
☆スナーダイクマエ孤児院訪問。(日本人経営)
ポルポト時代に虐待されて育った子たちが親の世代となっている。愛情を受けていないので自分の子どもに愛情をもって育てられない。そんな子どもたちを14年前より預かり、育てている。最近ようやく子どもたちがうちとけてくれるようになってきたらしい。
「履物をそろえよう、挨拶をしよう。」と壁に書かれていた。会長先生のご指導と同じ!!
★3月31日(月)帰国